





出版社:禅フォトギャラリー
サイズ:182×257mm
ページ数:112ページ
掲載作品:70点
製本:ソフトカバー
発行年:2024
言語:英語、日本語、韓国語
エディション:800
ISBN:978-4-910244-36-5
2024年夏に開催されたフランスのアルル国際写真祭での展覧会で大きな話題を呼び、この度満を持して禅フォトギャラリーより写真集として刊行する「魂トリップ soul trip」は、殿村任香がソウルを旅した3ヶ月間と殿村の祖母が亡くなった1日を撮影したシリーズです。
殿村の韓国人の祖父と日本人の祖母は当時の大変な日韓の情勢の中で国籍を超えて結ばれ、亡くなるまで愛し合いました。殿村の祖母は韓国人と結婚した自分自身への責任と、祖父への愛を誓い韓国の伝統衣装の花嫁衣装を着て亡くなりました。殿村はその姿を撮影することを祖母と約束していました。
殿村は祖母のその覚悟から人を愛するということを教わったと言います。
そして、自由は重いものだという事も教わったと言います。
今なお世界で争いが絶えません。
争いは憎しみを生み、対立を生みます。
殿村の「魂トリップ soul trip」は人種や国籍というフィルターを介すことなく、人と人が純粋に愛し合うということを見る者に問いかけます。
世界が平和に満ちることは理想に過ぎないかもしれないが、その理想を追うことが芸術家の仕事だと殿村は言います。
(出版社説明文より)