






限定1000部(サイン、エディションナンバー)
写真・言葉:石川竜一
編集・造本設計:町口景
判型:237mm×168mm
ページ数:32ページ
写真点数:30点
仕様:並製本糸中綴じ
発行:bookshop M
2024年、写真家・石川竜一は、
韓国のソウル・ソンスドンの街で、
その「壁」と出会った。
古い工場をリノベーションし、韓国最先端のファッション&カルチャーの拠点として生まれ変わった街・ソンスドン。
新旧が交錯する街で、石川はレンガ造りの壁に木の枝が影を落とす夕刻のたった2時間、カメラを手に、道ゆく人を撮り続けた。
本作は、20世紀アメリカのドキュメンタリー写真を代表する写真家のウォーカー・エヴァンスが、
労働者を取り続けた「Labor Anonymous」にオマージュを捧げた作品である。
韓国最先端のファッションに身を包んだ若者、戦後を生き抜いてきた老人、軍服に身を包んだ青年たち─。
石川の目を通して記録された、消費者としての現代韓国人の姿に、我々もまた、同じ壁の前を歩いていることに気付かされる。
『絶景のポリフォニー』『okinawan portraits 2010-2012』(2014)で、
第40回木村伊兵衛写真賞を受賞した石川は、生まれ育った沖縄を拠点に作品を撮り続けている。
2021年には、山に分け入り、自然の中で自ら狩猟し、食した生物の臓器を撮った『いのちのうちがわ』を発表。
2022年には、それまでの集大成となる『zk』を発表した。
「絶景」から「zk(ゼッケイ)」へ。石川は言う。
「『zk』は、写真を撮ることで見えてくる、自分の内側と外を分かつもの」である─と。
故郷・沖縄を離れ、韓国で石川がみつけた「zk」とは何だったのか。
石川竜一が切り撮った“夕暮れのひととき”をご高覧ください。
(出版社紹介文より)