出版社:冬青社
判型:299 × 297 mm
頁数:240
製本:ハードカバー
発行年:2004
※一部ページに折れあり
俗神とは、日常のなかの切れ目に露呈する大衆の俗なる心性のあらわれのことである。
土田ヒロミの「俗神」は、高度成長経済を経験したのちのニッポン人論であった。
豊かになったといわれるニッポン人の心性の深部に潜むアナーキーで猥雑な欲望をあられもなく露出して恥じることのない人びとを土田は,愛情を込めて「俗神」といったのである。
『増補改訂 俗神』は、旧版が絶版になっていること、しかも同書出版後20数年の今日、写真家の変貌の意味を写真家みずから再検討をこころみて出版されたものである。
20数年後の増補改訂によって『俗神』は再生され、投げかけられた問いは今日でも新鮮であり、21世紀に突き刺さっている。
(出版社説明文より)