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飯沢耕太郎『トリロジー 冬/夏/春』(サイン入り)

2,420円

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A5判変型/上製本/本文158ページ 2024年2月刊 ISBN978-4-89629-432-3 C0092 写真評論家として確かな地歩を築いている飯沢耕太郎の、『茸日記』『完璧な小さな恋人』(2023年中原中也賞最終選考作品)に続く第3詩集。 タイトルの通り、3つの詩群で構成される。第1部「冬/ウクライナのきのこ採り」は、ロシアのウクライナ侵攻やコロナ禍が背景にある詩、写真、絵画、音楽などからインスピレーションを得た詩が集められた。第2部「夏/旅の断片」は、東アフリカなど世界を旅した際の詩。第3部の連作「春/アザラシたち」は、2023年春のひと月あまり、アザラシたちの幽霊に取り憑かれたようにして生まれた12編のアザラシの詩から成る。 装丁に使われたアザラシの図像は、1839年スコットランド・エディンバラで刊行された動物図鑑の手彩色銅版画。 (出版社紹介文より) でも書きたいのは そんなことじゃない アザラシたちの哀しみ A grief filled with sealsだ 哀しみが つるつるの丸みを帯びた アザラシの体のかたちにこごまり 氷の海をただよっていく    ──連作「春/アザラシたち」より

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