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中平卓馬『見続ける涯に火が… 批評集成1965-1977』

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出版社:オシリス 発売:2007年4月10日 総頁数:512頁 体裁:四六判、ハードカバー 定価:3,400円+税 ISBN978-4-9901239-4-9 編者:八角聡仁 石塚雅人 ブックデザイン:服部一成 表紙・見返しに中平卓馬カラー新作写真6点収録 思考が視覚を批判し、視覚が思考を試練にかける。中平卓馬の遺した仕事に見られるそのような葛藤の痕跡は、ゴダールの仕事に勝るとも劣らぬ強度で今もわれわれを圧倒する。遺した? いや、写真家は、記憶の大半を失い、書くことをやめた後も、日々撮影を続け思考を続けている。その姿はわれわれに究極の真理を教えるだろう。脳ではない、眼が思考するのだ。だが、そのような境地を垣間見るためにも、まずは、彼が脱ぎ捨てた、しかし今も生気に溢れる過去の思考の殻を、われわれの「灰色の脳細胞」でつぶさに検討するところから始めなければならない。(浅田彰) 1960年代後半から70年代にかけて、従来の映像美学を覆すラディカルな作品によって日本の現代写真に大きな転換をもたらした写真家、中平卓馬は、同時にきわめて鋭敏な批評家として芸術と社会のあり方を根底から問いなおし、激動する時代に応答しつづけていた。本書はいまなおアクチュアルな輝きを失わないその思考の運動を現在の世界へと召喚し、年代順にその軌跡を辿ることを通して、今日における写真表現の可能性を再考するアンソロジーである。中平は77年に病に倒れて記憶の大半を失った後も、写真家としての活動を継続することによって立ち直り、撮影行為を通した自己解体と再生を繰り返しながら写真のもつ根源的な力を模索しつづけている。その特異な写真作品にアプローチする手掛かりとして、また広く現代社会をとりまく問題について考察し、芸術表現のゆくえを問うためにも必読の一冊である。 (出版社紹介文より)

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