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中井菜央『雪の刻』

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発行:赤々舎 ブックデザイン:須山悠里 サイズ:H255mm×W210mm ページ数:176ページ 製本:ハードカバー 出版年:2022 ISBN:978-4-86541-142-3 雪が律する時間、雪が生み出す存在。 中井菜央は、2015年より毎冬100日を新潟県津南町で過ごして撮影を続けてきました。2020年6月からは、約1年間津南町に滞在しながら撮影。 主な撮影地とした津南町と、津南町に隣接する十日町市、長野県栄村は奥信越と呼ばれ、積雪が多く、世界有数の豪雪地帯です。 この地域に降り積もる多湿で重たい雪の「個性」に惹かれ、中井は雪がつくりだす風景・光景、雪国に生きる人々を撮り続けてきました。 「雪がない時に雪の存在を感じる」 その気づきから見出された、天地の感覚を失うような雪の落下や、どこからともなく浸み出す水の気配。ねじれて進む季節。 緑のうねりとかつての雪は通じ、さまざまな穴に覗く時間の淵や、類を超えて響きあう生命が写し出されていきます。 この地の8000年前からの歴史を抱く地層や土器、森の色の違い、集落の人々の瞳の色。 中井が捉えた、過去も現在も雪によって律せられているその大きさは、私たちの存在を問いかけ、見えない渦へといざないます。 重力や連続性から解き放たれ、凍結したような写真とそれらの構成の中に、雪の重層的な時間の厚みは生まれます。 写真が記録したものがドキュメンタリーを超えて提示する、「雪」と「時間」をめぐる集大成です。 (出版社紹介文より) ■開催概要 石川竜一個展「風土 人間の殻」 雑誌『写真』vol.4「テロワール/TERROIR」刊行記念展 笹岡啓子/田附勝/中井菜央/山口聡一郎/田代一倫/北井一夫 2023年8月3日(木)〜9月3日(日) 火〜金 12:00〜19:00 土・日 12:00〜18:00 休廊:月曜日、夏季休業8月14日(月)〜17日(木) 会場:コミュニケーションギャラリーふげん社 〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12 https://fugensha.jp/events/230803ishikawa/

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