
出版社:平凡社
出版年:2014年
判型:新書
ページ数:288ページ
記紀・万葉の昔から、王朝文学、
能・歌舞伎、近代文学、現代短歌、
そして21世紀の「桜ソング」まで――。
「桜は美しい」という〈美意識〉は、
実は「創られた伝統」であった。
(出版社紹介文より)
「桜は、遠い昔には、人知れず山中に咲いていた花である。桜を人間の俗界に招き入れ、あえかなはなびらに、堪え得ぬほどの重荷を負わせたのは、私たちの罪ではないか。
我に触るるな。
あの春に見た桜は、そう言っていたのかも知れない。」
(「まえがき」より)