発行人 :伊奈英次
発行:東京綜合写真専門学校出版局
発売:ふげん社
テキスト:飯沢耕太郎、都築響一、奥田敦
監修(アラビア文字関連):奥田敦
翻訳:ララビー・ハート/協力:下川家一同
編集・デザイン:岡田奈緒子・小林功二(Lamplighters Label)
印刷・製本:渡辺美術印刷株式会社
判型:216×303mm/装丁:上製本
ページ数:64ページ/部数:500部
定価:3,850円(本体3,500円+税)
2023年1月1日発行
ISBN 978-4-908955-20-4
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
イスラム世界では、書(カリグラフィ)は特別な意味を持っている。書家は神の言葉を可視化する「霊魂の幾何学」を実践する者として尊敬を集めているのだ。
ー飯沢耕太郎(写真評論家)
夜の闇にポツンと光る、流れるような文字のネオン。そのあかりの束のなかにたたずむ男たち女たち。その光の言葉は、なんだか神の走り書きのようにも見えてくるし、ぜんぜん僕には読めないのに、なんともいえない「情」が滲んでいるようでもある。
ー都築 響一(写真家)
ネオンカリグラフィー。それを観るべき「画」として捉えれば、アッラーの創造の偉大さが、そして、読むべき「書」として捉えれば、人間の弛まぬ日常と生命力が見えてくる。
ー奥田 敦(イスラーム文化研究家)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
2021年に34歳で夭逝した写真家・下川晋平の作品集「Neon Calligraphy」をTCP PRESS から出版します(発売:ふげん社)。
1986年長野県生まれの下川は、慶應義塾大学総合政策学部でイスラム文化を学んだ後、2011年には東京綜合写真専門学校に入学、その後東京藝術大学院美術研究科先端芸術表現専攻で現代美術を学びました。
イランの都市の商店のネオンサインにカメラを向けたシリーズで、生前の2020年にニコンサロンで発表された作品。
本書には写真評論家の飯沢耕太郎氏、木村伊兵衛賞写真作家の都築響一氏、作者の師であるイスラーム文化研究者の奥田敦氏のテキストを収録しています。