












発行:赤々舎
ブックデザイン:秋山伸
サイズ: 297mm × 210mm
ページ数:122ページ
製本:ソフトカバー
発行年:2022年2月
ISBN:978-4-86541-140-9
空間に乗り込む身体、身体を切り開く行為、行為から生起するイメージ。
切り結び、折り畳まれていく時間。物語なき叙事詩。
Lily Night が写し出す「ABSCURA」は、「abstract」と「obscura」を組み合わせた抽象的な暗箱。作家の思考と制作の原点でもある。
東京で一人暮らしをしていたアパートに、中国から両親(親密な他者)が訪れた三日間に撮影された写真を契機とする。
ある空間に乗り込む身体、その身体を切り開く行為、その行為から生起するイメージは、「家族」という物語を離れた記憶の結節点や、折り畳まれていく時間を感知させる。そして、フレームの外へと見えないものを受け取ろうとする入れ子のパラドックス、空間的視点。個人の生と社会を眼差す、写真の新たな暗箱の提示がここにある。
待望の第1冊目の写真集。
(出版社紹介文より)