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メイ・サートン『独り居の日記』

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みすず書房 新装版 280P 2016.9 19.6×13.6×2 1912年生まれのメイ・サートンは、アメリカ文学界に特異な地位を占める詩人・小説家であり、本書は1973年に発表されたサートン58歳の一年間の日記です。 書評への失望や愛の終わり、父親の死に打ちのめされ失意の内にあったサートンは、1960年代後半のはじめての小説で同性愛を告白し、大学の職を追われます。本書は、サートンがまったく未知の土地、ニューハンプシャーの片田舎ネルソンに30エーカーの敷地を持つ18世紀の老屋を買い、新しい出発をはじめた頃の一年間の記録であり、女性自伝文学の分水嶺とされる傑作です。 何週間ぶりだろう、やっと一人になれた。“ほんとうの生活”がまた始まる。奇妙かもしれないが、私にとっては、いま起こっていることやすでに起こったことの意味を探り、発見する、ひとりだけの時間をもたぬかぎり、友達だけではなく、情熱かけて愛している恋人さえも、ほんとうの生活ではない。なんの邪魔も入らず、いたわりあうことも、逆上することもない人生など、無味乾燥だろう。それでも私は、ここにただひとりになり、“家と私との古くからの会話”をまた始める時ようやく、生を深々と味わうことができる。

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